ピーターパンの裏設定と原作の真相|ディズニー新エリア攻略まで徹底解剖
ディズニーアニメ『ピーター・パン』は、いつまでも子どものままでいられる夢の国ネバーランドで繰り広げられる痛快な冒険活劇として描かれています。しかし、スコットランドの作家ジェームズ・マシュー・バリーが1911年に発表した原作小説『ピーターとウェンディ(Peter and Wendy)』を紐解くと、そこにはディズニー版とは全く異なる不気味で残酷な描写が随所に散りばめられています。
ネット上で「原作のピーター・パンは仲間を間引いていた」という噂が頻繁に語られますが、これは単なる都市伝説ではなく、原作テキストに明確な記述が存在します。原作には以下のような一節が記されています。
「男の子たち(ロストボーイ)は成長すると、それはルール違反になる。そのため、彼らが大きくなりすぎると、ピーターは彼らをできるだけ早く間引き(thin them out)していった」
この「間引き」という言葉が具体的に処刑を意味するのか、あるいはネバーランドの外へ追放することを指すのかについては長年文学研究者の間でも議論が分かれています。しかし、ピーターが「大人の存在」を激しく憎悪し、自分の王国においてルールを破る者を一切容赦しなかった絶対君主であったことは間違いありません。
さらに根強いのが「ピーター・パン死神説」です。幼くして亡くなった子どもたちを迎えに来て、死後の世界であるネバーランドへ導く案内人こそがピーター・パンであるという解釈です。この説が生まれた背景には、原作者バリーの過酷な生い立ちが深く関係しています。バリーが6歳の頃、母が最も溺愛していた13歳の兄デヴィッドがスケート事故で急死しました。母は深い絶望に沈み、バリーは母を慰めるために兄の服を着て兄の振る舞いを真似たという痛ましい記録が残されています。「13歳のまま永遠に年を取らない兄」という存在が、バリーの心に「永遠の少年」という怪物を生み出す原点となりました。
ディズニーは1953年の映画化に際し、こうした原作のグロテスクな死の影やサイコパス的な側面を慎重に削ぎ落としました。無邪気で茶目っ気があり、少し生意気だが勇敢な少年ヒーローへとリデザインすることで、世界中のファミリー層が安心して楽しめるエンターテインメントへと昇華させたのです。