過去最高税収でも手取りは増えない?インフレと税制改正の裏側
税目の内訳を精査すると、税収の3大柱である所得税、法人税、消費税がいずれも高い水準で推移していることがわかる。特に注目すべきは、インフレと名目賃金の上昇が及ぼしたインパクトだ。
ベースアップや一時金の増額によって給与の額面数字が上がれば、累進課税の仕組みにより所得税の負担率は自動的に跳ね上がる。また、好調な企業決算はダイレクトに法人税の増収へと結びついた。さらに、日々の買い物やサービス利用で課される消費税も、製品価格の値上げに伴って税額が自然増する。あらゆる経済活動から得られる税金が束となって国庫へ集まる仕組みが機能した格好だ。