伝説の魔窟が今蘇る!解体直前の美と未公開カットが放つ圧巻の記録
均質化された現代都市に生きる私達にとって、九龍城砦という「無法の城」はあまりにも眩しく、そして恐ろしい。法も秩序も独自のルールによって置き換えられ、縦横無尽に増殖した無計画な建築群。それは現代の都市計画が削ぎ落とした「人間の剥き出しの生」そのものだ。
整然としたスマートシティ化が進む21世紀において、こうした泥臭くカオスな空間への憧憬は強まるばかりだ。ノイズを徹底排除した世界で生きる現代人にとって、城砦の暗がりに灯る一本の蛍光灯は、ノスタルジーを超えたある種の救いすら与えてくれる。