昭和を笑わせ泣かせた石立鉄男の真髄!不朽の名作ドラマの裏側
1970年代、日本テレビと制作プロダクションのユニオン映画がタッグを組んで世に送り出した一連の石立主演作は、今なおテレビ史の奇跡として語り継がれている。その記念碑的なスタートとなったのが『おひかえあそばせ』だった。6人姉妹の中に飛び込む若者をコミカルに演じ、独自の路線を確立する。
そして社会現象となったのが、名作『パパと呼ばないで』だ。独身の主人公が突然引き取ることになった姪を育てる中で生じる葛藤と情愛を描き、最高視聴率は30%近くに達した。続いて制作された『雑居時代』では洗練された都会派ラブコメディの先駆けとなり、『水もれ甲介』では下町の水道屋を舞台に兄弟愛を熱演、さらに『気まぐれ天使』では不思議な老人と同居する童話作家の卵を演じ、ヒットを連発した。
この黄金期シリーズは、脚本家の松木ひろしや演出の手銭弘智ら卓越したスタッフ陣との阿吽の呼吸によって生み出された。緻密に練られた会話劇とテンポの良い編集は、現代のシットコムの原点と言っても過言ではない。