トナミ運輸内部告発32年の隔離劇!串岡氏の執念と企業が払った代償

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不当な処遇に耐え続けた串岡氏は、定年が視野に入り始めた1997年(平成9年)、ついに司法の場へ打って出ました。トナミ運輸を相手取り、人権侵害に対する慰謝料および不当に据え置かれた賃金格差の補填を求めて富山地方裁判所に提訴(トナミ運輸裁判)したのです。

裁判における最大の争点は、「企業の内部告発者に対する配転・昇給停止などの人事権行使が、裁量権の濫用および不法行為に当たるか否か」でした。会社側は「経営判断に基づく適正な配置」「本人の勤務態度に問題があった」と主張し全面的に争いましたが、法廷で明らかになった事実は極めて悪質でした。

提訴から約8年の歳月が流れた2005年(平成17年)2月23日、富山地裁は串岡氏の訴えを全面的に認める勝訴判決を下しました。判決では、会社側の一連の行為を「正当な告発を行った労働者に対する陰湿かつ計画的な報復人事」と断じ、人事権の著しい濫用であると厳しく断罪。トナミ運輸に対し、未払い賃金相当額および慰謝料を含めた約1,350万円の損害賠償支払いを命じました。

トナミ運輸は控訴を断念し、富山地裁の判決がそのまま確定。30年余りに及ぶ孤立無援の闘いは、司法が企業の報復行為を明白な違法と認める歴史的な転換点となったのです。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

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