アルフィー『星空のディスタンス』歌詞の真相と桜井賢が放つ奇跡の歌声
THE ALFEEの最大の特徴は、高見沢俊彦、坂崎幸之助、桜井賢という三人全員がリードボーカルを取れる点にあります。その中で『星空のディスタンス』のメインボーカルに桜井賢が据えられたことは、この曲を不朽の名作たらしめた最大の要因といっても過言ではありません。
高見沢のハイトーンが放つ劇的な緊張感や、坂崎のニュアンス豊かな表現力に対し、桜井賢の歌声は「圧倒的な中低音の推進力と、濁りのないクリスタルな美声」を誇ります。ディストーションの効いたハードなギターリフが鳴り響く中で、言葉の輪郭を一切濁らせずにストレートに届ける桜井のボーカリゼーションは、ハードロックとポップス歌謡を架橋する完璧な器でした。
自著や音楽専門誌の対談でも語られている通り、桜井は過度なビブラートやあざとい感情移入をあえて排除し、芯の太いストイックな歌唱に徹しています。この揺るぎない土台があるからこそ、Bメロからサビにかけて重なる3声のコーラスワークが立体的な音響空間を現出させ、リスナーの胸を激しく打つのです。