玉木宏とウォーターボーイズ!アフロ頭の誕生秘話と過酷な裏側
本作のメガホンを取った矢口史靖監督の手腕は、日本映画界に新たな風を吹き込んだ。
スポ根もの特有の重苦しさを巧みに排除し、軽快なテンポとユーモアで観客を包み込む。男子高校生がシンクロに挑戦するという突飛な設定を、緻密なリサーチとリアリティのある演出で見事なエンターテインメントへと昇華させた。説明過多に陥らず、役者の表情や水の飛沫だけで感情を語らせる演出手法は、今見返しても全く古さを感じさせない。
単なる部活モノにとどまらず、挫折した若者たちが居場所を見つけ、自分自身を肯定していく過程を爽快に描き切った本作。青春コメディ映画というジャンルにおいて、今なお最高峰として君臨し続ける理由はそこにある。