五千円札の歴代人物は誰?津田梅子や樋口一葉が選ばれた理由と歴史
日本の五千円札は、これまでに4つの異なる肖像画を採用してきました。1957年に初めて登場して以来、時代ごとの社会背景や価値観を色濃く反映しながら変遷を遂げています。
歴代の五千円札の肖像人物と発行期間の変遷は以下の通りです。
- 初代(C号券/1957年〜1986年発行停止):聖徳太子
戦後復興と高度経済成長期を支えた紙幣。十七条憲法の「和を以て貴しとなす」に代表される平和の象徴として、一万円札や千円札とともに長きにわたり親しまれました。 - 2代目(D号券/1984年〜2007年発行停止):新渡戸稲造
名著『武士道』の著者であり、国際連盟の事務次長を務めた国際派教育者。日本文化を世界に発信し、太平洋の架け橋として国際平和に寄与した功績が評価されました。 - 3代目(E号券/2004年〜2026年改刷):樋口一葉
『たけくらべ』『にごりえ』などで知られる明治の小説家。日本銀行券の表面肖像としては日本憲政史上初の女性肖像となり、大きな話題を呼びました。 - 4代目(F号券/2026年〜現行):津田梅子
女子高等教育の先駆者。近代社会における教育・女性活躍のシンボルとして選定されました。
このように並べてみると、五千円札の肖像は「国家の統治者(聖徳太子)」から「国際平和と教育(新渡戸稲造)」、そして「近代文化・教育を開拓した女性(樋口一葉・津田梅子)」へと、時代の求める価値観とともに役割を変えてきた歴史がよく分かります。