『1リットルの涙』の病気とは?脊髄小脳変性症の症状・余命と最新治療

『1リットルの涙』の病気とは?脊髄小脳変性症の症状・余命と最新治療について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。

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脊髄小脳変性症は、ある日突然全身が麻痺するのではなく、極めて緩やかに、しかし確実に進行する特徴を持ちます。木藤亜也さんの場合も、通学途中に転倒して顔に怪我を負ったことや、足の運びに違和感を覚えたことが発症の端緒でした。

臨床現場において確認される典型的な脊髄小脳変性症の初期症状は以下の通りです。

・歩行時のふらつき・よろめき:平坦な道でつまずく、階段の昇降が怖くなる、酔っ払いのように千鳥足になる。
・手指の巧緻運動障害:お箸をうまく使えない、ボタンの掛け外しに時間がかかる、字が乱れる。
・構音障害(ろれつが回らない):言葉がはっきりと発音できず、舌がもつれるような話し方になる。
・眼振(がんしん):眼球が自分の意思と関係なく小刻みに揺れ、視界がぶれる。

この病気の最も過酷な側面は、知能や思考力、意識が完全に明晰なまま運動機能だけが徐々に奪われていく点にあります。自力歩行から杖歩行、車椅子生活、そして寝たきりへと進行し、末期には嚥下(飲み込み)機能が低下して自発的な発声や食事が困難になります。木藤亜也さんが日記の中で綴った「動けないのに、頭だけは正常に働いている」という苦悶は、まさにこの病態の残酷さを浮き彫りにしています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。