神保町古本街で運命の1冊と出会う!絶版レア本と穴場店の巡り方
古書店街を効率よく攻略するためには、この街特有の「地理的法則」を知ることが第一歩となる。靖国通り沿いに立ち並ぶ古書店の多くが北向きに店舗を構えている理由をご存知だろうか。これは、大切な本が直射日光によって日焼けするのを防ぐという、長年の先人たちの知恵である。日差しを背にしながら歩くことこそが、神保町攻略の鉄則だ。
掘り出し物と巡り会うための穴場ルートとして、まずは大通りの裏手にひっそりと佇む雑居ビルの上階や地下店舗を覗いてほしい。1階の目立つ棚にはポピュラーな文庫や文芸書が並ぶ一方、エレベーターを上がった先には、長年市場に出回らなかった絶版レア本や限定私家版が眠る専門的な空間が広がっている。初心者なら、まずはジャンルが整理された中規模店で「棚の読み方」の感覚を掴み、そこから裏路地の専門店へと足を伸ばすのが最もスムーズな回遊ルートだ。
また、店頭に並べられたワゴンセールも侮れない。数百円の均一価格で投げ売られている文庫の中に、実は既に重版未定となった貴重な名作が混ざっていることも少なくない。宝探しのような宝飾的な緊張感こそが、この街を歩く最大の醍醐味である。