止水栓が回らない時の対処法と裏ワザ!固着の原因と元栓の閉め方
なぜ止水栓はこれほどまでに硬直してしまうのか。水道設備診断の現場データによると、止水栓の不具合・固着の主たる要因は「水回り設備特有の経年劣化現象」に集約されます。
最も多いのが、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が蒸発・濃縮を繰り返し、白い結晶(スケール)となってネジ山やスピンドルの隙間に堆積する現象です。止水栓は日常的に開閉する蛇口とは異なり、新築時や前回の設備改修時から5年、10年、あるいは20年近く一度も動かされないことが珍しくありません。長期間静止した状態の金属接合部にスケールが入り込むと、セメントのように強固に固着します。
さらに、給水管や水栓本体に使用されている青銅(砲金)や黄銅(真鍮)、鉄製配管の境界面で発生する「電食(異種金属接触腐食)」や酸化サビも固着を加速させます。特に湿度の高いトイレの床下やキッチンのシンク下キャビネット奥は結露が発生しやすく、外面・内面の両方からサビが進行しやすい過酷な環境です。内部のゴムパッキン(コマパッキンやOリング)が経年劣化で硬化・張り付いていることも、回転抵抗を著しく増大させる要因となっています。