美輪明宏『もののけ姫』モロの君の怪演!「黙れ小僧」誕生と宮崎駿の執念
美輪明宏氏の声の演技が現在も絶賛される最大の理由は、「言葉の裏にある情景を声だけで視覚化させる力」にあります。
例えば、シシ神の森でアシタカに「お前にはサンを救えない」と告げる場面。美輪氏は、ただ脅すのではなく、嘲笑うような微かな笑みを含ませながら台詞を紡ぎます。このわずかなニュアンスの違いが、モロの君の知性と、人間という種族への諦めを鮮烈に際立たせました。
音響監督やプロデューサーの鈴木敏夫氏も、美輪氏の第一声を聞いた瞬間に「映画の芯が通った」と確信したと振り返っています。プロの声優陣からも「到底真似のできない神域の演技」と称賛されるモロの君は、ジブリ史におけるキャラクター造形の最高峰として語り継がれています。