消えたロシア元大統領夫人、電撃再婚と巨額隠し資産の真相を暴く
この巨大な資産隠しの実態に風穴を開けたのが、世界各国のジャーナリストで構成されるOCCRP(組織犯罪・汚職報道イニシアティブ)による徹底的な追跡取材だった。調査報道チームが登記簿や金融取引履歴を突き合わせた結果、オチェレトニー夫妻がフランスのリゾート地ビアリッツ近郊アングレに所有する「ヴィラ・スザンナ」をはじめ、スペインのマラガ、スイスのダボスなどに数百万ユーロ規模の不動産を次々と買い漁っていた実態が白日の下に晒された。
年収数万ドル程度と見られていたオチェレトニー個人に、なぜ欧州屈指のリゾート地の豪邸を即金で購入し、数百万ユーロを投じて大改修を行う資金力があったのか。OCCRPの報告書は、ロシアの国営銀行やオリガルヒ(新興財閥)からの不透明な融資、名目上のコンサルティング料という形で、プーチン周辺の資金プールから直接マネーが供給されていたプロセスを綿密に暴き出している。