猛暑の出口はどこか?秋雨前線と太平洋高気圧から迫る秋の訪れ
なぜここまで過酷な暑さが長引いているのか。その主因は大気上層のチベット高気圧と、下層の太平洋高気圧が二重に重なり合う「ダブル高気圧」の強固な張り出しにある。列島を分厚い断熱材のように覆い尽くし、熱の逃げ場を完全に塞いでいるのだ。
さらに地球規模の海洋・大気変動である「エルニーニョ・南方振動」の終息に伴う過渡期特有の気圧配置が、フィリピン周辺での対流活動を活発化させている。この上昇気流が日本付近へ下降気流として吹き降り、太平洋高気圧の勢力を異常なまでに長引かせるエネルギー源として機能してしまった。
日本近海の海面水温が平年より2度から3度以上高い状態が続いている点も見逃せない。海からの冷涼な風が期待できないばかりか、夜間になっても熱が冷めず、都市部を中心に記録的な高温記録を更新し続ける負のスパイラルが生み出されている。