サントリー販売終了の真相!休売との違いや人気銘柄の在庫を徹底追跡
飲料やRTD(Ready to Drink:缶チューハイ市場)における改編スピードは、ウイスキーとは比較にならないほど高速です。毎シーズン新フレーバーが登場する裏側で、静かにサントリー缶チューハイ終売が繰り返されています。
「-196℃ ストロングゼロ」シリーズをはじめとする缶チューハイカテゴリーでは、季節限定フレーバー(春の桜、夏の冷凍みかん、秋の梨など)は最初からワンロット限りの計画生産であるケースが大半です。消費者が「最近見かけない」と感じた時点ですでにメーカー倉庫には在庫がなく、店頭在庫の消化とともに市場から消える宿命を背負っています。
さらに近年では、消費者の健康志向(減塩・糖質ゼロ・プリン体ゼロ)やアルコール度数の適正化トレンド(スマドリ:スマートドリンキング)の浸透に伴い、高アルコール系フレーバーの改廃が加速しました。かつて棚の一角を独占していたアルコール度数9%前後の限定バリエーションが段階的に整理され、代わりに果汁感を極めた低〜中アルコールRTDやノンアルコール飲料(「のんある晩酌」シリーズなど)へ工場の製造キャパシティが振り向けられています。
缶飲料のライフサイクルは非常に冷徹であり、サントリーのサントリー飲料再販予定に関する基本スタンスも極めてシビアです。飲料の販売再開が検討されるのは、「季節限定品として毎年定例化されているもの」か「SNSなどで署名活動に匹敵する爆発的な消費者の再評価が起きたもの」にほぼ限られます。大半の清涼飲料や缶チューハイについては、過去の味を復刻するよりも、トレンドを取り入れたサントリー人気商品後継品へバトンを繋ぐのがメーカーの基本方針です。