【現場ルポ】2026年、路地裏の熱気が示すもの――大阪コリアタウンが迎えた変革の刻と知られざる真実
2026年の万博狂騒曲が去り、大阪の街には一定の静けさが戻ると予想されていた。しかし、ここ鶴橋・生野エリアに限っていえば、その予測は完全にはずれた。むしろ万博期間中に口コミやSNSで拡散された「ディープな大阪」の代表格として、海外からの個人旅行客(FIT)の波が一段と強まっている。
「以前は9割が日本人の若い女性や韓流ファンでしたが、今は欧米からのバックパッカーや東南アジアからの家族連れが目立ちます」。生野コリアタウンで長年チヂミ店を営む50代の店主は、店頭で英語と韓国語のメニューを交互にかざしながらそう語る。英語圏の旅行ガイドや動画配信プラットフォームで「東京の大久保とは異なる、歴史的深みを持つコリアンフードの聖地」と紹介されたことが爆発的な足流を生んだ。