奈良の観光ラッシュ裏で異変?「金魚」と「スーパー」が共存する体験型モールの泥臭い生存戦略【2026年最新ルポ】
2018年の開業当初、多くの業界関係者はこの事業に懐疑的だった。大名行列のごとき歴史的知名度を誇る東大寺や春日大社を擁する奈良で、郊外型モールの居抜き物件がどこまで戦えるのか。誰しもが首をかしげたのも無理はない。
しかし、蓋を開けてみれば、その予想は見事に裏切られた。「モノを売る」店舗構成から「体験を提供する」空間へのドラスティックな転換がハマったのだ。従来の百貨店や量販店スタイルを大胆に削ぎ落とし、テナントの配置をカルチャーとエンタメに極端なまでに振り切った決断が、結果として圧倒的な差別化を生み出した。