失敗ゼロへ!トイプードルお風呂の秘訣と劇的フワフワ仕上げ術
「自宅でのお手入れで一番大切なのは、温度管理と手際の良さです」と都内のサロンで腕を振るうプロトリマーは指摘する。給湯器の設定温度は36度から37度の微温湯が鉄則だ。人間にとって少しぬるいと感じる程度が、犬の体温調節や皮脂バリアの保護にはちょうどいい。40度近い熱湯を浴びせれば皮脂を過剰に奪い、激しい乾燥と痒みを招いてしまう。
最大の難関である顔周りの洗浄は、シャワーを直接かける行為を絶対に避ける。ぬるま湯を含ませたスポンジやガーゼを使い、額から鼻先、顎下へと優しく押し拭きするのが失敗しないコツだ。目や耳へ水が入る恐怖感を一度でも植え付けてしまうと、浴室に入ること自体を拒絶するようになってしまう。
仕上がりの美しさを決定づけるのが、入浴直後のブロー技術だ。トイ・プードルのカール毛は濡れた瞬間から絡まり始める性質を持つ。タオルで擦らずに包み込むようにして全体の水分を8割吸い取った後、スリッカーブラシで毛の根元を立ち上げながらドライヤーの温風を当てる。風を当てる場所に常にブラシを細かく通し続けるのがポイントだ。生乾きのまま放置すれば、毛束はフェルト状に固まり、頑固な毛玉となって皮膚を引っ張り続けることになる。
入浴の頻度は、皮脂の分泌サイクルに合わせて2〜3週間に1回が黄金律とされる。洗いすぎは角質層を削り、放置しすぎれば皮脂の酸化と雑菌繁殖を招く。愛犬のライフスタイルや活動量に応じた適切なインターバル設定が欠かせない。