殺人事件の時効撤廃が生んだ光と影!未解決事件を追う最新捜査
時効がなくなったとはいえ、課題が無数に存在するのもまた事実である。警察庁の課題は、際限なく蓄積される未解決事件の捜査リソースをどう分配するかという点だ。捜査員の世代交代が進む中、当時の状況を知るベテランのノウハウをいかに継承するかが急務となっている。
一方、裁判を担う最高裁判所や地方裁判所の現場では、発生から30年、40年と経過した事件の審理における難しさに直面している。関係者の記憶の風化、証人の死亡、証拠品の経年劣化など、いかにして「疑わしきは被告人の利益に」という大原則を守りつつ、公正な裁判を維持するのか。時効なき時代の裁判員裁判は、かつてない重責を担っている。