Alfee『Brave Love』真相!銀河鉄道999と松本零士の絆

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楽曲自体の芸術的評価が揺るぎないものとなる一方で、映画『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』そのものは、日本アニメーション史上でも屈指の「未完の悲劇」を背負うことになります。この作品は、上映時間約54分という中編規模で公開されました。本来の制作意図は、壮大な新三部作(あるいは長編本編)の序章であり、劇中ラストには「次回作『虹の道(レインボー・ステーション)』へ続く」という予告編めいたテロップが堂々と打ち出されていたのです。

しかし、興行成績は東映側の期待した水準に届きませんでした。当時の配給興行界のデータによると、1970年代末のような社会現象には至らず、配収はおよそ2億5000万円前後に留まったとされています。さらに、当時のアニメーション業界はセル画からデジタル制作への激変期に突入しており、制作コストの高騰と松本零士作品を巡る複雑な版権管理、他プロジェクト(ヤマト関連の係争や宇宙海賊キャプテンハーロックの企画調整など)の多忙が重なり、公式アナウンスがないまま続編企画は無期限凍結・事実上の中止へと追い込まれました。

この「映画の中断」という不遇な事実が、主題歌『Brave Love』の評価にも一時的な影を落としました。「名曲なのに映画が未完で終わったため、メディアでの露出機会が減ってしまった」というファンの無念の声がインターネットの黎明期の掲示板(2ちゃんねる等)で長年語られてきたのはこのためです。しかし、作品が未完に終わったからこそ、THE ALFEEが吹き込んだ魂の熱唱は、永遠に失われた宇宙へのノスタルジーを喚起する「神話的レクイエム」として、ファンの間で純化されていくことになります。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。