戦国覇者の影と天守の絶景!富山城の秘められた魅力を徹底解剖
この地に最初に拠点を築いたのは、越中守護代の系譜を引く神保長職(じんぼう ながもと)とされる。天文年間、甲斐の武田氏や越後の上杉謙信といった強大な隣国に翻弄されながらも、長職はこの交通の要衝を死守しようと盤石な防衛線を敷いた。
やがて時代は織田信長による天下布武の渦中へと呑み込まれていく。信長の筆頭家臣として越中平定を任された佐々成政(さっさ なりまさ)は、この城を改修し、神通川の流れをたくみに取り入れた水城へと昇華させた。成政が厳冬の立山山系を越えたとされる伝説の「サラザラ越え」をはじめ、武将たちの執念とも言える情熱がこの土に刻まれている。