受け継がれる美の資産。名作北欧アンティーク家具の真価と選び方
魅力的なヴィンテージ家具市場だが、模倣品や粗悪な修復が施された個体も少なくない。失敗しない逸品選びのために、専門家が最も注視するのが「刻印」と「構造の整合性」だ。カール・ハンセン&サンやフリッツ・ハンセンといった名門メーカーの製品には、裏面や脚部にメーカーロゴやデザイナーの刻印が残されていることが多い。
次に確認すべきは、接合部のぐらつきと修復歴である。無垢材と突板(つきいた)の組み合わせ具合、オイルフィニッシュの質感、引き出しのすべりなど、見えない部分の丁寧な仕上がりにこそ本物の証が宿る。また、過去の過剰な研磨によって木口の美しさが損なわれていないかを見極める眼も、価値ある個体を引き寄せる重要な鍵となる。