Kat-Tun伝説の真相とは?一触即発の喧嘩と狂気が生んだ美学
日本の芸能界において、KAT-TUNの出現はひとつの事件だった。それまでの男性アイドルグループといえば、親しみやすさや爽やかさ、完璧な王子様像が主流だった。そのマーケットに、黒のレザー、ドクロのアクセサリー、鋭い眼光を引っさげて殴り込みをかけたのが彼らだった。
デビューシングル『Real Face』の爆発的なヒットは、J-POPシーンの潮目を完全に変えた。スガシカオ作詞、松本孝弘作曲という異色の布陣から繰り出されたロックチューンを、彼らは不良性全開のボーカルと圧倒的なビジュアルで歌いこなした。アイドルファンのみならず、ロックキッズやサブカル層までもを巻き込んだその波は、巨大なカルチャーのうねりとなった。
「清廉潔白」だけがアイドルの正解ではない。傷だらけになりながら己のスタイルを貫く美学もまた、人を熱狂させる正当な表現なのだと、彼らはその存在そのもので証明してみせたのだ。