皇帝ルドルフを破ったギャロップダイナ!競馬史に残る大波乱の真相
1985年10月27日、東京競馬場に詰めかけた10万人を超える大観衆の視線は、ただ一頭の馬に注がれていました。前年の三冠馬にして有馬記念・宝塚記念・ジャパンカップと大レースを総なめにしていたシンボリルドルフです。単勝支持率は1.4倍。海外遠征(英国・キングジョージ)を回避して迎えた秋初戦の天皇賞・秋(芝2000m)は、皇帝のための凱旋パレードになるはずでした。
レースは軽快なペースで進み、直線に入ると満を持してシンボリルドルフが先頭へ躍り出ます。場内から沸き起こる大歓声。誰もが「やはり皇帝は盤石だ」と確信した瞬間、外から目の覚めるような剛脚で飛んできたのが、黄色と黒の勝負服をまとったギャロップダイナでした。
実況席から飛び出した「外からギャロップダイナ!」の叫びとともに、ゴール板直前でわずか2分の1馬身交わして先頭でフィニッシュ。単勝13番人気・88.2倍という高配当を叩き出し、静まり返るスタンドと歓声が交錯する異様な空気の中、日本競馬史上最大級のアップセットが完成しました。