自宅が人気タケリアに!進化系タコバーで極める最高のもてなし術
タコバーを企画する際、まず知っておくべきは源流の違いだ。伝統的なメキシコ料理と、アメリカ南部で独自の進化を遂げたテクス・メクス料理は、似て非なる哲学を持っている。タコベル(Taco Bell)に代表されるパリッとしたハードシェル、黄色いチェダーチーズ、サワークリームをふんだんに使うスタイルはテクス・メクスの象徴であり、親しみやすいジャンクな魅力に溢れている。
一方で、シカゴの名シェフであるリック・ベイレス(Rick Bayless)が長年啓蒙し、メキシコ料理協会(Mexican Culinary Association)がその文化的価値を讃える本場のタコスは、驚くほどシンプルで滋味深い。主役はあくまで、石灰水で処理されたトウモロコシの風味と、長時間ハーブとともに煮込まれたカルニータスやスパイシーなティンガ、そしてフレッシュなパクチーと刻み玉ねぎだ。どちらか一方に偏る必要はない。この二つの潮流を自在にミックスし、ゲストの好みに応じて選べる懐の深さを用意することこそ、洗練されたもてなしの第一歩となる。