米軍基地はなぜ日本にあるのか?配置場所一覧とPfas問題の真相
日本国内に米軍基地が置かれている最大の法的根拠は、1960年に改定された日米安全保障条約(第6条)です。日本は憲法第9条により戦力の不保持と交戦権の否認を定めているため、自国の防衛力を補完し、極東の平和と安全を維持する国際的な抑止力として米軍の駐留を認めています。
歴史的な発端は、第二次世界大戦後の連合国軍(GHQ)による占領統治に遡ります。1951年のサンフランシスコ平和条約締結によって日本は主権を回復しましたが、同時に旧日米安保条約が結ばれ、占領期に接収された旧日本軍の飛行場や港湾施設がそのまま在日米軍基地へと引き継がれました。東西冷戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争を経て、米軍の兵站・前線基地としての戦略的価値が固定化されていった歴史的経緯があります。
基地の駐留を維持するために投入されているのが、在日米軍駐留経費負担(通称:思いやり予算)です。現在では「同盟強靭化予算」と位置づけられ、基地で働く日本人従業員の給与、光熱水料、訓練移転費用などに年間2,000億円を超える国費が充当されています。周辺国の軍備拡張が激化するなか、防衛費の大幅増額とともに基地維持の費用対効果や運用のあり方があらためて問われています。