『名探偵コナン』歴史の転換点となった「あの交代劇」から星霜を経て――神谷明から小山力也へ、今なお語り継がれる奇跡のバトンタッチ
神谷氏が演じた毛利小五郎は、どこか憎めない、昭和の香りを残す豪快な父親だった。美女に弱く、競馬に熱中し、いざという時には娘の蘭を守るために体を張る。その緩急のある演技は、コナンという作品のコメディパートを牽引していた。
彼の「フハハハ!」という高笑いや、ズッコケた時の独特の叫び声は、視聴者の耳に完全に染み付いていた。だからこそ、彼以外の声で喋る小五郎など想像できないという声が多数を占めたのも当然の反応だったと言える。