市販ブルーブラックの真相|ブリーチなしの失敗原因と色落ちを徹底検証
市販のブルーブラックで「ブリーチなしのバージン毛(未染色の黒髪)から澄んだネイビーブラックに染まるのか」という疑問に対する現場の結論は、「室内光ではほぼ黒髪に見え、強い直射日光の下でわずかに青黒いツヤが感じられる程度」にとどまります。この発色限界には、毛髪内部のメラニン色素が深く関係しています。
日本人の自毛には強固な赤褐色系メラニン(ユウメラニン)が大量に含まれており、髪のベース明度が8〜9トーン(一般的なライトブラウン)以上に上がっていなければ、青色の光波長はメラニンの赤みに吸収されて打ち消されます。ブリーチなしで市販ブルーブラックを塗布した場合、薬剤に含まれるリフト力(脱色力)で赤褐色の下地が露出し、そこに青色染料が重なるため、結果として「赤みを抑えた深いダークブラウン」または「不透明な黒」として視覚認識されます。
パッケージに掲載されているような鮮烈なネイビー感をセルフで再現するためには、最低でも11〜13トーン(ブリーチ1回または明るめのライトナー処理)のベースが必要です。完全な黒髪から透明感を出したい場合は、一度ベースを明るくしてからブルーブラックを被せる「ダブルカラー」の工程が必須となります。