スカパラデビュー当時の熱狂と影|初期メンバーと激動の歩み
東京スカパラダイスオーケストラの結成年は1985年頃にさかのぼります。パーカッショニストのASA-CHANGが中心となり、原宿の歩行者天国やクラブイベントでのゲリラ的なライブを重ねる中で母体が形成されました。当時、ジャマイカ発祥のジャズ派生音楽である「オーセンティック・スカ」を、大人数のホーンセクションとパンクロックの暴力的なエネルギーで鳴らすスタイルは極めて前衛的でした。
1989年にNUTMEGレーベルからリリースされた通称「黄色いアナログ盤」と呼ばれるインディーズアルバム『東京スカパラダイスオーケストラ』は、感度の高いクラバーやミュージシャンの間で瞬く間に完売。手刷りのジャケットやストリートでの口コミが評判を呼び、メジャー各社による激しい争奪戦へと発展しました。
そして1990年5月1日、エピックソニー(当時)よりシングル『MONSTER ROCK(モンスター・ロック)』およびアルバム『スカパラ登場』で鮮烈なメジャーデビューを飾ります。揃いのスーツに身を包んだ怪しい男たちが鳴らす猥雑で華やかなサウンドは、「トーキョースカ」という唯一無二のジャンルを日本の音楽シーンに決定づけました。