「琴線に触れる」の本当の意味とは?語源と誤用を防ぐ使い方解説

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なぜ本来「感動する」意味であるはずの表現が、「怒らせる」という意味に摩耗してしまうのだろうか。

最大の要因は、「触れる」という動詞が持っているネガティブな文脈との混同だ。特に「怒りに触れる」や「逆鱗(げきりん)に触れる」、「琴線に触れる」を並べてしまった際、言葉の響きが似ているため、「琴線=触れてはいけない触角や神経」のように脳内変換されてしまうのである。

誤用を防ぐための簡単なチェックポイントは、対象が「ポジティブな感動」か「ネガティブな怒り」かを見極めること。「逆鱗」は龍の首元にある触ると怒る鱗のことであるのに対し、「琴線」は美しい音を奏でる楽器の弦。誰かの素晴らしい行いや作品に涙したときこそ、「琴線に触れる」を解禁する瞬間だ。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。