『青い山脈』ヒロイン杉葉子の波乱万丈な生涯!アメリカ移住と晩年の真実
青春スターとして脚光を浴びた杉葉子ですが、彼女の真骨頂は日常の機微を描く文芸作品でこそ発揮されました。その才能を最大限に引き出したのが、日本映画界の至宝・成瀬巳喜男監督です。
1951年公開の成瀬監督の名作『めし』(林芙美子原作)において、杉葉子は上原謙と原節子が演じる倦怠期の夫婦のもとに転がり込む奔放な従妹・富安光子役を好演。無邪気でありながらどこか大人びた都会的な娘を繊細に演じ分け、青春スターからの脱皮を見事に証明しました。
その後も成瀬監督の『夫婦』(1953年)や『山の音』(1954年)などに出演を重ね、名匠の映画世界に欠かせないミューズとして確固たる地位を築きます。ほかにも『東京の恋人』(1952年)や数々の東宝現代劇に出演し、知性派女優としてのポジションを不動のものとしました。