2026年、なぜ昭和なのか? 飛騨高山レトロミュージアムが切り拓く「体感型ノスタルジー」の衝撃
館内に足を踏み入れて驚くのは、一般的な博物館につきものの「お手を触れないでください」という警告表示がどこにも見当たらないことだ。昭和の路地裏をそのまま切り取ったかのようなフロアには、レトロなパチンコ台、コインゲーム、懐かしのインベーダーゲーム機が所狭しと並ぶ。しかも、そのほぼ全てが現役で動作する。
レバーを引けば、ガチャリと音を立てて金属球が弾け飛ぶ。ブラウン管モニターが放つ独特の熱気と電子音が、かつての駄菓子屋の熱気を再現する。10円玉を握りしめてゲームに興じた記憶を持つ世代には胸を突くほどの懐かしさであり、デジタルネイティブの若者にとっては、どこか歪で愛おしい完全な「新体験」だ。