飛行機で最も生存率が高い座席は?統計が明かす後方中央の真実
客室の中で最も不人気とされる座席が、統計上は最も安全なシェルターとして機能している。タイム誌 (TIME) 調査データが米国連邦航空局 (FAA) の航空事故データベース「CSRTG」を基に約35年間の事故を分析した結果、機体後方の中央席における死亡率は約28%と、全座席の中で最も低い数値を記録した。
これに対し、機体中央部(主翼付近)の通路側座席の死亡率は44%に達する。なぜ不評な後方中央席が生存率を高めるのか。理由は物理的な緩衝作用にある。機体前方が地面や障害物に最初に衝突する確率が高い事故シナリオにおいて、衝撃エネルギーは前部から中部にかけて激しく消費される。さらに中央席に座る乗客は、両隣の乗客と座席フレームに挟まれることで、急激な減速時に発生する横方向の強烈な慣性力から物理的に保護されるのだ。