わかめの食べ過ぎは危険?ヨウ素過剰や腹痛の真相と正しい摂取量を解説
わかめをはじめとする海藻類には、人体に必須の微量ミネラルであるヨウ素(ヨード)が豊富に含まれています。ヨウ素は本来、喉にある甲状腺で「甲状腺ホルモン」を合成し、体の新陳代謝を促進するために欠かせない栄養素です。
しかし、ヨウ素を日常的に過剰摂取すると、甲状腺が自律的にホルモンの分泌を抑え込んでしまう現象(ウォルフ・チャイコフ効果)が起こります。これが長引くと、ホルモンが十分に作られなくなる甲状腺機能低下症や、甲状腺組織が腫れ上がる甲状腺腫の症状を引き起こすリスクが高まります。
厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」において、成人におけるヨードの1日耐容上限量は3,000μg(3.0mg)と設定されています。日本人は伝統的に昆布だしや海藻を口にする機会が多いため、普段の食事だけでもヨウ素の必要量を十分に満たしています。そこにわかめの大量消費が重なると、あっさりと上限値に達してしまうのです。