二階堂ふみの実家は金持ち?沖縄の生い立ちと両親の職業から真相を追う
「二階堂ふみ=お金持ち」という先入観を決定づけた最大の要因が、慶應義塾大学への進学です。しかし、この進学劇の裏側にも、知られざる泥臭い努力と自立の物語が存在します。
中学卒業後、単身で上京した彼女が進学先に選んだのは、私立の芸能人御用達校ではなく、東京都立八潮高等学校でした。都立高校を選んだ理由の一つには、学費面で母親にこれ以上の経済的負担をかけたくないという明確な配慮がありました。高校時代はすでに映画『ヒミズ』などで世界的な脚光を浴びていましたが、仕事現場へは電車で通い、生活費も自らのギャラから捻出するストイックな日々を送っていました。
高校卒業時は多忙を極めたため現役進学を断念しましたが、向学心を捨てることはありませんでした。現場に参考書を持ち込み、ロケの合間や移動時間を利用して受験勉強を継続。一浪の末、2014年に慶應義塾大学総合政策学部(SFC)へAO入試で現役合格を果たします。
入学金や年間150万円を超える学費、教科書代に至るまで、支払いはすべて自ら稼いだギャラから支払われたことが報じられています。親の経済力に甘えて手に入れた学歴ではなく、自らの労働と知性で勝ち取った学問の府だったのです。
ここで見逃せないのが、フランスの社会学者ピエール・ブルデューが提唱した「文化資本(Cultural Capital)」という概念です。ネット社会では、教養やセンス、気品といった要素を安易に「実家の金(経済資本)」と結びつけがちです。しかし二階堂ふみのケースは、経済的な富ではなく、幼少期に両親から浴びるように与えられた「映画や食、アートへの審美眼」という無形の文化資本が、大人になってから気品あるオーラとして開花した典型例といえます。