船越英一郎と松居一代が残した巨大な爪痕——衝撃の泥沼劇から歳月を経て見えた「ふたつの人生」の現在地
今や芸能人がSNSや動画プラットフォームを使って異議申し立てを行うことは珍しくない。しかし、その過激化やプライバシーの切り売りが社会問題化するたびに、メディア分析家たちはあの2017年の事件を引き合いに出す。
個人の発信が巨大な権力(メディア)を凌駕する爽快感と、歯止めが効かなくなった感情の暴走がもたらす破滅。二人が繰り広げたドラマは、現代のデジタル情報社会が抱える光と影を、あまりにも先鋭的な形で突きつけていた。