いろいろ考えすぎて眠れない夜を解決!脳科学が明かす思考停止の極意

いろいろ考えすぎて眠れない夜を解決!脳科学が明かす思考停止の極意の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

なぜ夜になると、思考はネガティブな方向へと暴走しやすいのか。脳科学が提示する回答の核心にあるのが、脳のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれる神経回路の異常興奮だ。DMNは人間が意識的な作業を行っていないボーッとしている時に働く回路であり、通常は自己の内省や過去・未来の整理を担っている。しかし、ストレス過多の状態で暗闇に身を置くと、前頭葉による理性的コントロールが低下し、DMNが文字通り空回りし始める。

睡眠医科学の世界的第一人者である柳沢正史教授らの研究に代表されるように、脳内の覚醒物質オレキシンの制御や神経伝達物質の揺らぎが夜間の覚醒維持にどう関与しているかの解析は、近年飛躍的に深まった。夜間に不安な思考が止まらない時、脳内では脅威を検知する扁桃体が活性化し、微弱な覚醒シグナルを出し続けている。つまり、「考え事があるから眠れない」のではなく、「脳が覚醒しているから、無理に考え事を探し出して当てはめている」というのが、脳科学の明かす驚くべき裏側なのだ。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。