伝説の魔球カミソリシュートの真相!バット破壊の軌道と現代への系譜
近年の日米球界では、大きく横に曲がりながら浮き上がるような変化を見せる「スイーパー(鋭いスライダーの一種)」がトレンドとなっています。大谷翔平選手をはじめとする多くのトップ投手がスイーパーを武器に奪三振を量産していますが、このスイーパーとカミソリシュートは、いわば「鏡映しの関係」にあります。
スイーパーが投手のグラブ側(右投手なら左打者の内角・右打者の外角)へ大きく横滑りするのに対し、カミソリシュートはアームサイド(右打者の内角・左打者の外角)へ同等以上のスピードで水平移動します。現代のピッチデザインの観点で見ても、打者の視界から急激に遠ざかる、あるいは懐に飛び込む水平方向の大きな変化量は、打者のコンタクト率を劇的に低下させることが証明されています。
現代のデータ野球において、外角のスイーパーに対抗する最強のフロントドア(ボールゾーンから内角ストライクゾーンに入れる球)やバックドア(外角ボールゾーンからストライクに入れる球)の究極形として、平松氏のような高速かつ水平に曲がるシュートの価値が再び見直されています。