渡良瀬橋の八雲神社はどこ?火災から奇跡の再建と聖地巡礼の完全ガイド
緑町八雲神社の歴史を語る上で避けて通れないのが、2012年12月9日未明に発生した痛ましい火災です。火災により江戸時代中期の建築と推定されていた木造の本殿および拝殿が全焼し、約300平方メートルが灰燼に帰しました。名曲のシンボルが失われたニュースは地元住民のみならず、全国のファンに大きな衝撃と悲しみを与えました。
この危機にいち早く立ち上がったのが、楽曲の生みの親である森高千里本人でした。報道陣の前や特番インタビューでも沈痛な思いを語った彼女は、自身のライブ会場に募金箱を設置し、チャリティーコンサートの収益金の一部を寄付するなど、八雲神社の復興支援活動に全力で取り組みました。
さらに、再建への決定打となったのが伊勢神宮との深い縁です。2013年に行われた伊勢神宮の「第62回式年遷宮」に伴い、解体された別宮「月照宮」などの貴重な社殿古材の譲渡(拝領)を足利市と神社関係者が要請。極めて異例の形でこれが認められ、伊勢神宮の檜の古材を用いて本殿と拝殿が蘇ることになりました。
総工費約1億6,000万円のうち、約1億円が全国からの寄付や支援金で賄われ、2017年12月、緑町八雲神社は奇跡の再建・竣工を迎えました。伊勢の神気漂う素木造りの美しい社殿として生まれ変わった現在の境内には、地域の人々とファンの祈りが結実した厳かな空気が満ちています。