9年ぶりの1部復帰!大阪商業大学バスケットボール部が示す強豪の真価と戦術革新
近年の大商大バスケ部における最大の劇的変化は、戦術思想のアップデートにある。樋口泰ヘッドコーチ率いる指導陣が提示したのは、コート上の5人全員がペリメーター(3ポイントラインの外側)に位置する「ファイブアウト(5-Out)」オフェンスの本格導入だ。
インサイドに固定されたセンターを置かず、5人全員がアウトサイドからのシュート力とドライブ能力を兼ね備える。これにより相手のディフェンス陣形をペイントエリアから引きずり出し、生じた広大なスペースへ鋭いカットインを狙う。パスの供給速度と判断の精度が求められる高度なシステムだが、選手たちは日々の鍛錬でこれをモノにした。
単なるオフェンスの効率化にとどまらない。ファイブアウトはトランジション(攻守の切り替え)の速さとも直結している。全員がアウトサイドに位置しているため、相手にリバウンドを取られた瞬間からのバックコートディフェンスへの移行が極めて早い。相手に速攻を許さず、逆に奪ったボールを素早く展開する現代的なバスケットスタイルが完璧に機能している。