マドンナ「Material Girl」真の意味とスラングの真相
この楽曲を象徴的なアートへと昇華させたのが、監督メアリー・ランバートが手がけたミュージックビデオだ。そこでマドンナが全面的に模倣したのは、1953年の映画『紳士は金髪がお好き』でマリリン・モンローが披露した伝説的なナンバー「ダイアモンドは女の親友」のビジュアルである。
ショッキングピンクのドレスに身を包み、眩いジュエリーとタキシード姿の男たちに囲まれて踊る姿は、一見するとハリウッドの古典的な欲望のグラマーそのものだ。しかし、ビデオのラストで描かれる物語には巧妙なオチが仕掛けられている。劇中のマドンナは、大富豪の演技をする貧しい男性の手作りプレゼントとボロトラックを選ぶのだ。視覚的な豪華さとストーリーの結末のギャップこそが、彼女が仕掛けた最大の罠だった。