離乳食初期のにんじんはいつから?甘みを引き出す調理法と冷凍保存術
にんじんを与え始めた親御さんから小児科や保健相談窓口に殺到する問い合わせの筆頭が、「便の色の劇的な変化」です。翌日のオムツを開けた際、蛍光色に近い鮮やかなオレンジ色の便や、細かなオレンジ色の粒が混じっているのを見てパニックに陥るケースが後を絶ちません。
離乳食にんじんうんちオレンジ色の真相は、病的な出血や腸炎ではなく、にんじんに豊富に含まれる植物性色素「β-カロテン」が未消化のまま体外へ排出された生理的現象です。乳児の消化酵素分泌量および腸内細菌叢は極めて未熟であり、細かく裏ごしされたペーストであっても植物細胞のすべてを分解・吸収することはできません。以下の状態であれば、小児科を受診する必要はなく、離乳食を中断する必要もありません。
- 赤ちゃん本人の機嫌が良く、笑顔が見られる
- 母乳やミルクを通常通りの哺乳量で飲めている
- 便が水様便(下痢)ではなく、発熱や嘔吐を伴わない
一方で、警戒を怠ってはならないのが離乳食にんじんアレルギー症状と注意点です。にんじんはアレルゲン表示の特定原材料等には含まれていませんが、セリ科植物に属するため、稀に遅延型または即時型のアレルギー反応を惹起することがあります。
摂取後30分〜2時間以内に「口の周囲や顎の皮膚が赤く腫れる」「蕁麻疹が出る」「目の充血や身体を痒がる仕草をする」、あるいは「不機嫌が続き激しく嘔吐する」といった症状が発現した場合は、アレルギーを疑う必要があります。特に、花粉症(白樺花粉など)の家族歴がある場合、口腔アレルギー症候群(OAS)と交差反応を起こすリスクも指摘されています。症状が現れた場合はデジカメやスマートフォンで皮膚や吐瀉物の状態を鮮明に撮影し、速やかに専門医の診察を受けてください。