Radwimpsいいんですか?コード進行とアコギ弾き語り徹底解説
ネット上の質問掲示板やSNSでは、「F#mなどのセーハコードが綺麗に鳴らないから自分にはまだ早いのではないか」「原曲通り弾けないとカッコ悪いのではないか」という初心者の悩みが散見されます。しかし、ここにはアコースティックギター演奏における大きな盲点が存在します。
第一の誤解は、「すべての弦を均一に鳴らさなければならない」という思い込みです。特にテンポ良くコードチェンジを繰り返すポップスにおいて、6本すべての弦が完璧に鳴っている必要はありません。特に高音側の1〜3弦がクリアに響いていれば、コードのキャラクター(長調・短調)は十分に聞き手に伝わります。F#mであれば、6弦の親指ミュートを徹底し、4〜1弦だけを確実に鳴らすフォームに切り替えるだけで、左手にかかる力みは半減します。
第二の盲点は、リズムの「跳ね感(スウィング・シャッフル感)」を無視してメトロノーム通りの四角四面なストロークをしてしまうことです。「いいんですか?」のグルーヴは、ほんのわずかにハネた16分音符のハーフシャッフルで成立しています。コードチェンジの正確さばかりに気を取られて右手が固くなると、原曲が持つあの心地よいリラックス感が損なわれ、ぎこちない行進曲のようになってしまいます。まずはコードを鳴らさず、左手で弦をミュートした状態(ブラッシング)で右手のリズムパターンだけを口ずさみながら練習することが、遠回りに見えて最も効果的な突破口となります。