パスボールとは?暴投との違いや自責点・失策の判定基準を徹底解説

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球場のバックネット裏上段に位置する公式記録員室では、1球ごとに瞬時の状況判断が下されています。NPBや高校野球などの現場取材を通じて明らかになった、公式記録員の判定基準におけるリアルな実態に迫ります。

記録員が判断の軸としているのは、公認野球規則9.13に記された「普通の守備行為(オーディナリー・エフォート)」の解釈です。具体的には以下の3点が検証されます。

  • ホームプレート上の通過位置:ベース幅の内側、かつ捕手が構えた姿勢から自然に腕やミットを伸ばして届く範囲であったか。
  • ワンバウンド投球の跳ね方:地面に接触したボールは原則として投手のワイルドピッチとみなされます。ただし、ベースの手前でごく緩やかにバウンドし、捕手が完全に正面で止められる軌道だったにもかかわらず足の間を抜けたようなケースでは、記録員の裁量によって捕逸とされる事例も稀に存在します。
  • サイン違い(逆球)の扱い:投手がサインと異なる球種やコースを投げた場合、捕手が逆を突かれて捕球できなくても、記録員はその投球が「通常の身体能力でアジャスト可能だったか」を客観的に判断します。人間の反射神経の限界を超える逆球であれば暴投、ミットが届く範疇の緩い変化球であれば捕逸が宣告されます。

報道関係者や元公式記録員の証言によると、「暴投か捕逸かの判断に迷った場合、公式記録員は『投手に過度な不利益を与えないか』『捕手に酷な要求をしていないか』を映像のリプレイ検証も含めて慎重に協議する」といいます。現場の空気感だけでなく、物理的なボールの挙動をミリ単位で観察してジャッジが下されているのです。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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