政治家の年収と特権を暴く!不祥事の裏側からなる方法まで徹底解剖
「国会中継を見ると居眠りばかりしている」と批判されがちな政治家の仕事内容ですが、議場での本会議出席は活動のごく一部にすぎません。本質的な意思決定や根回しは、カメラの入らない密室や過酷な現場で行われています。
法案が本会議で採決されるまでには、各省庁の官僚からのレクチャー受領、所属政党の部会(自民党の政務調査会など)における事前審査、委員会での質疑応答といった重層的なプロセスが存在します。諸外国の百科事典や政治学の定義が示すように、政治家(Statesman)とは単なる権力者ではなく、民生・財政・安全保障・外交など多岐にわたる国政課題を統括し、歴史的責任を負う指導者を指します。しかし、選挙に勝つことだけを目的に活動する「政客(Politician)」への変質が常に問われ続けています。
政治家の過密日程を支える屋台骨が「秘書」の存在です。国会議員には国費で雇用できる公設秘書が3名認められています。
- 政策担当秘書:難関の国家試験合格者または一定の経歴を持つ専門職。法案作成や国会質疑の調査・原稿執筆を担うブレーン。
- 公設第一秘書:議員会館事務所の統括や政党・省庁との折衝を担う番頭格。
- 公設第二秘書:地元選挙区の事務所管理や陳情処理、有権者対応を取り仕切る現場責任者。
公設秘書3名の給与は国費から年間合計で約2,500万〜3,000万円支出されますが、これだけでは広大な選挙区をカバーしきれません。有力議員は自己資金や政治資金管理団体から人件費を捻出し、数名から十数名もの「私設秘書」を雇っています。週末になると議員本人は選挙区へ戻り、駅頭演説、後援会幹部の冠婚葬祭出席、業界団体の総会挨拶、地域住民の陳情聞き取りなど、休む間もない「ドブ板選挙活動」に追われます。この日常的な泥臭い活動が疎かになれば、どれほど優秀な政策通であっても次の選挙で落選の憂き目に遭うのが選挙制度の現実です。
なお、議場で議長が議員を呼ぶ際に男性にも女性にも「〇〇君」と敬称をつける慣習は、幕末の思想家・吉田松陰に由来しています。松陰が松下村塾で弟子たちを「君」と呼び敬い、互いに人格を尊重し合った精神を受け継ぎ、初代内閣総理大臣となった伊藤博文らが帝国議会開設時に導入した歴史的経緯があります。対等な立場で国政を議論するという理念が、現在の議会作法にも息づいています。