アノニマスとは何者か?仮面に隠された正体とサイバー攻撃の真相
アノニマスが用いるサイバー攻撃の主流は、対象のサーバーに膨大な通信トラフィックを集中させてパンクさせる「DDoS(分散型サービス妨害)攻撃」です。
彼らは過去に「LOIC(Low Orbit Ion Cannon)」や「HOIC(High Orbit Ion Cannon)」といった攻撃ツールをネット上で広く配布。プログラミングの専門知識を持たない一般賛同者に対しても「URLを入力してボタンを押すだけ」で攻撃に参加できる仕組みを構築し、数千〜数万人規模のPCから一斉パケット送信を行わせる物量作戦を展開しました。
しかし、この手法は参加者のIPアドレスが容易に露呈するという致命的な脆弱性を抱えていました。2011年から2012年にかけて米FBIや各国警察当局の大規模捜査が進展。アノニマスから派生した精鋭ハッカー集団「ラルズセック(LulzSec)」の中心人物であった伝説的ハッカー「Sabu(本名:ヘクター・モンセガー)」がFBIに極秘逮捕され、捜査協力者へと寝返った事件はコミュニティに壊滅的な打撃を与えました。
Sabuの司法取引による情報提供を契機に、世界各地で中核メンバーが次々と特定・逮捕され、「アノニマスは絶対に身元が割れない」という無敵神話は完全に崩壊することとなりました。