はしだのりひことシューベルツの真相|名曲『風』と早すぎる解散劇の全貌
1969年1月10日にリリースされたシューベルツのデビューシングル『風』は、発売と同時に爆発的なヒットを記録しました。作詞はフォークル時代の盟友である北山修氏、作曲ははしだのりひこ氏が手掛け、オリコンチャートで最高2位、累計売上は60万枚以上(公称100万枚)に達し、同年の「第11回日本レコード大賞」新人賞を獲得しました。
『人は誰も ただ一人 旅に出て…』という印象的なフレーズで始まるはしだのりひことシューベルツの代表曲『風』の歌詞は、青春の孤独、移ろいゆく時の無常感、そして前を向いて歩き出そうとする静かな決意を描いています。1960年代末の学生運動の挫折や社会の変革期において、若者たちの乾いた心に深く染み渡るアンセムとなりました。
フォークル時代の前衛的な実験精神から一転、はしだ氏が紡ぎ出したのは、誰もが口ずさめる親しみやすいフォーク歌謡の極みであり、日本のニューミュージックへの架け橋となる記念碑的作品でした。