気づいたら寝てるのは気絶?突然の眠気の決定的な原因と病気サイン
世間にはびこる最大の誤解は、「布団に入ってすぐ眠れるのは健康的で素晴らしいことだ」という神話です。漫画の主人公のように数秒で眠りに落ちる状態は、医学的には「睡眠潜時の異常短縮」と呼ばれ、身体が完全に過労死寸前のエマージェンシー状態にあることを示しています。
また、「寝酒(ナイトキャップ)」によって気絶するように眠る習慣も、睡眠の質を根本から破壊する行為です。アルコールは脳の中枢神経を麻痺させるため、一見すると急速な入眠を促すように感じられます。しかし、アルコール代謝産物であるアセトアルデヒドは睡眠の後半で交感神経を激しく刺激し、浅いレム睡眠ばかりを増加させます。結果として脳も肉体も一切休息できておらず、翌朝「泥のように身体が重い」という最悪の悪循環を引き起こす要因となります。
「気づいたら寝ていた病気」として警戒すべき代表格が、睡眠時無呼吸症候群の兆候です。睡眠中に何度も呼吸が止まることで血中酸素濃度が急激に低下し、脳は窒息の危機から何度も微小覚醒を繰り返します。本人は一晩中眠っていたつもりでも、脳は一睡も休めていないため、日中に耐え難い眠気となって突然襲いかかります。いびきを指摘されたことがある方や、起床時に口内が激しく乾燥している場合は、寝落ちではなく無呼吸症候群を疑うべきです。