ロットワイラーの性格は凶暴?甘えん坊な素顔と飼育の真実【2026】
新聞やテレビのニュースで時折報じられるロットワイラーの噛む事故。通行人や近隣住民が襲われて重傷を負う事件が発生するたび、世論には激しいバッシングが巻き起こります。しかし、過去に発生した事故の報道資料や警察の捜査結果を精査すると、そこには共通する決定的なパターンが浮かび上がってきます。
事故を引き起こしたケースのほぼ全件において、犬側の突然変異ではなく、飼い主側の「管理懈怠」としつけの破綻が原因となっています。「庭の簡易なフェンスを飛び越えて脱走した」「散歩中にリードを離してしまった」「係留用の鎖が劣化して切れた」「来客に対して玄関ドアを開けた隙に飛び出した」など、人為的な不注意がトリガーです。ロットワイラーは自分のナワバリの外に出た際、周囲の環境すべてを敵対的と見なし、パニックや防衛衝動から攻撃に走るリスクが高まります。
こうした事態の深刻さを受け、行政側も厳しい法的網を敷いています。茨城県や佐賀県をはじめとする一部自治体では、動物愛護管理条例に基づき、ロットワイラーを土佐闘犬や秋田犬、ピットブルなどと並ぶ「特定犬(危険犬種)」に指定しています。特定犬に指定された自治体では、以下のような厳格な飼育管理義務が法律や条例で課されます。
- 頑丈な囲い・檻(ケージ)内での飼育:逸走を防止できる構造の施設内で飼育し、外部から容易に触れられない措置を講じること。
- 標識の掲示:出入口などの見やすい場所に「特定犬を飼養している」旨の標識(ステッカー)を貼ること。
- 散歩時の規制:犬を確実に制御できる成人が引き運動を行い、定められた長さの強固な引き綱を使用すること。
自治体の特定犬規制に違反して咬傷事故を起こした場合、飼い主には過失傷害罪などの刑事責任が問われるだけでなく、数千万円単位の巨額な損害賠償を命じる民事判決が下される判例も珍しくありません。「うちの子はおとなしいから大丈夫」という根拠のない過信は、地域社会の安全を脅かすだけでなく、最終的に愛犬を殺処分という悲惨な結末へ追い込むことになります。