宮に初めて参りたるころ現代語訳|清少納言が赤面落涙した意外な真相
全国の高校国語科教員への取材データや過去の定期試験分析によると、「宮に初めて参りたるころ」からの出題は、文法(助動詞の接続・意味)と敬語の識別(主体・客体)に集中しています。特に配点が高くなりやすいポイントを厳密に整理しました。
1. 最頻出の品詞分解ポイント
① 涙も落ちぬべければ
・落ち:カ行上二段活用動詞「落つ」の連用形
・ぬ:完了・強意の助動詞「ぬ」の未然形(※直後に推量の助動詞「べし」があるため強意「〜てしまいそう」)
・べけれ:推量の助動詞「べし」の已然形
・ば:順接確定条件(原因・理由)の接続助詞「〜ので」
⇒ 訳:「涙も今にもこぼれ落ちてしまいそうであったので」
② 手にてもえさし出づまじう
・手:名詞
・に:格助詞
・て:接続助詞
・も:係助詞
・え:呼応の副詞(直下の打消・不可能と呼応して「とても〜できない」)
・さし出づ:ダ行下二段活用動詞「さし出づ」の終止形(連用形)
・まじう:不可能推量(打消推量)の助動詞「まじ」の連用形「まじく」のウ音便
⇒ 訳:「手でさえとても外へ差し出すことができそうもなく」
2. 敬語の識別と方向(誰から誰へ)
本章段では、作者(清少納言)から中宮定子への絶対的な敬意が基軸となっています。
・「見せさせ給ふ」:二重尊敬(最高敬語)。「させ」(使役・尊敬の助動詞)+「給ふ」(尊敬の補助動詞)。動作の主体は中宮定子。作者から定子への最高度の敬意。
・「候ふ」:謙譲の補助動詞。「お仕えする、控える」。動作の主体は清少納言。作者から定子への敬意。
・「見たてまつり」:謙譲の本動詞。「お見かけ申し上げる」。客体は中宮定子の美しい御手。作者から定子への敬意。